2010年11月29日

冬の小鳥

20101127090927.jpg
冬の小鳥

「冬の小鳥」、最近見た映画です。
仏在住の韓国人監督の作品ですが
私は、これを観て「ポネット」という仏映画を思い出しました。
「ポネット」では母親を亡くした小さな女の子が徐々に母親の死を受け止めていくのですが、この映画では父親に捨てられた女の子がその現実を受け止めていくお話です。

「ポネット」では周囲の子ども達や大人たちが彼女を支えていきますが、「冬の小鳥」では周囲と言うよりは彼女自身が壁を作って、尖がって、攻撃的になりながら「大好きな父親はもう自分を迎えに来ない」という現実を受け入れていきます。受け入れるというよりも乗り越えていく。

どちらも印象的だったのは女の子が土にまみれるシーンでした。
「ポネット」では泥だらけになりながら土を掘り、「冬の小鳥」では掘った穴の中に自分自身を横たえます。そして、二人の女の子はこの経験の後、悲しみや辛さを受け入れていた。
土が辛い思いを浄化して、土が生まれ変わらせてくれるようでした。
土が全てのものを受け入れ無にしてしまう象徴に思えました。

20101129205314.jpg

20101129205357.jpg
ポネット
最年少でアカデミー女優賞を受賞したこの女の子、「ショコラ」に出ていましたね。


同じく岩波ホールで観た「パリ20区、僕たちのクラス」と銀座シネスイッチで観た「小さな村の小さなダンサー」。最近観た映画ではないのですが、印象に残っている作品なので紹介します。

前者は移民が多い地域にある中学校が舞台です。
出演者である生徒や教師には演技経験がなく、彼らは一年間のワークショップに参加し、撮影に臨んだそうです。ドキュメンタリーではないのですが、まるでドキュメンタリーのようにみえるのは実際の教師や生徒達が撮影を通して感じ、考えながら、それぞれが撮影に臨んでいたからではないかと思います。
出演した子どもの一人は「演じたことで自分自身を客観視することができた。将来や生き方を見つめ直した」と語っていたそうです。

映画で子ども達が置かれている状況、先生方の思いを追っていくと、パリの先生や生徒達が日本で勉強している外国人生徒と彼らを教えている先生の姿とダブってきました。

佐藤学が「教室の日常が映し出す教育の限界と希望」としてパンフレットに解説を寄せ、『コミュニケーションの絶望的状況の中に教育の希望が浮かび上がってくる』と説明しています。
その秘密として
@どの生徒も教師も饒舌すぎるほど語るが、いくら言葉がすれ違おうともつながろうとする希望と個人の尊厳を主張することで一貫している。
A教師の生徒に対する対応が、どんな声も聞き逃さずに聴くという姿勢で一貫している。
B教育の希望としての知性の啓発がある。
(その象徴的なシーンとして一年間ずっと学ぶことを拒否してきた女生徒がプラトンの『国家論』を読んで、ソクラテスの対話法に感動したと語る場面を挙げている。)
の三点を挙げています。

佐藤氏の文章に納得しつつも、私は教師の熱心さが生徒が持つ可能性をうまく掬うことができないもどかしさを感じました。教師が持つ人間臭さと生徒の未成熟な部分がお互いを傷つけてしまい、両者がうまく噛みあわないところに歯がゆさを強く感じました。
映画を観た後は、説明できないいろいろな事が胸にたまっているような気持ちになり、「自分の考えを整理したい」「たくさん、ゆっくり考えたい」という気持ちになりました。

教師が置かれている状況が生む言葉、生徒が置かれている状況が生み出す言葉、どちらもこれ以上どうしようもない、個々の人間にはこれ以上を求めることができない気がして辛くもなりました。
でも、こうして日々が過ぎていき、日々の積み重ねが何かを生み出していくと考えると、これが佐藤氏のいう「希望」なのかもしれませんね。
映画を観ていない方には何のことやらかもしれません。すみません。

20101129090025.jpg
パリ20区、僕たちのクラス

後者は毛沢東時代にバレエダンサーになった実在のリー・ツンシン氏をモデルにした映画です。リー・ツンシン役にはツアオ・チーという英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のプリンシパルを起用し、子ども時代を演じた子役は体操学校の生徒、青年時代を演じたのはローザンヌ国際バレエ・コンクールで入賞した青年でした。
彼らが踊る姿が本当に美しく、見惚れてしまいました。
私はクラシックバレエよりもピナバウシュ、はたまたコンドルズが好きなのですが、この映画を観て、バレエってきれいだなあ、すごいなあと思いました。先日テレビで吉田都を紹介する番組があったのですが、その表現力、可憐な踊りに思わず見入ってしまいました。華麗さは汗と涙と血と努力が支えているのだなあとも思いました。
この映画もすばらしい踊りの背景には政治問題、家族との別れ、葛藤があり、それらが華やかな舞台を支えているように思えました。
バレエを習っている友人曰く「バレエには全ての表現力がある。バレエは踊りの基本。」だそうです。

以上とっても長くなりましたが、映画3作品の紹介でした。

20101129084836.jpg

20101129084905.jpg
小さな村の小さなダンサー

posted by こおに at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月25日

笑ってる葉っぱ

ちょっと嬉しい、小さな発見。

20101125171517.jpg
posted by こおに at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月15日

韓国人男性のアプローチ

韓国の携帯には付き合ってから100日目がわかるように表示機能がついていると聞いたことがあります。
いちいちの記念日にあれやこれやのイベントをすると聞いたこともあるけれどそういうのは現実味がなくてドラマの世界だという気がしていました。

ところが、まるでドラマのような話を次々に見聞きすることになり、なるほど、日本人女性が韓国世界にうっとりするのがわかるような気がしてきました。

その@ 
研修中の話です。
30代の先生が月曜日の昼休みに花束を抱えていました。
どうしたの?誕生日?と聞くと、そうではなくて、今御主人が花を届けに来たとのこと。
先生方は研修中は研修院に泊まっていますが、週末は各自家に帰ります。その時に喧嘩をしてしまい
そのお詫びの花束だったそうです。

そのA 
梨花女子大学で先生をしている方から聞いた話です。
ゼミの最中に部屋がノックされたのでドアを開けると男性がバラの花束を持って立っていたそうです。ゼミ生に花を届けに来たそうで、それには韓国人の先生もさすがにびっくりしたと言っていました。花をもらった女子大生が顔色も変えなかったという事にも驚いたそうです。

そのB 
最近結婚した研修生の話です。
親の反対で別れた人から何年か振りで職場にバラの花束が届けられ、それがきっかけで付き合いが始まり、結婚したということでした。

そのC 
これも研修生の話です。
一番嬉しかったプレゼントは彼からのラブレター。A410枚のラブレターだったそうです。彼女はこれをきっかけに結婚したそうですが、この話を聞いて、日本の女子大生はちょっとひいていました。

そのD 
これも研修生が一番嬉しかったプレゼントの話です。
彼女も彼からのラブレターが一番嬉しかったそうで、毎日もらって100枚になったとか。

道理で、私が一番嬉しかったプレゼントは「歌」という所に、質問も突っ込みも全くなかったはずです。
きっと「普通」だったんですね〜。
聞かれたら「オチ」を言うつもりだったのですが、そのまんまの肩透かしでありました。


     
posted by こおに at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月02日

久し振りに

二ヶ月ぶりです。
ブログを毎日更新している人、本当にえらいなあ。

私は9月一ヶ月間、韓国に行っておりました。
行く前は毎日更新、日刊韓国通信だ!と意気込んでおりましたが、
結局一回も更新せず、でしたねえ。


韓国へは過去三回行ったことがあります。
以前から魅力的な国だと思っていましたが、
今、韓国大好き!愛すべき人たち!という気持ちでいっぱいです。
これは一ヶ月という期間がハネムーン期のままで、おいしく、楽しく、嬉しいことばかりで
帰国してしまったからですね。

韓国で一番嬉しかったことは韓国で日本語を教えている中学校や高校の先生方に会えたこと。
教員研修の講師の一人として仕事をしたのですが、研修生である先生方に会ったことは私の大きな財産になりました。
韓国では大統領が代わって、一段と英語教育に力を入れるようになり、そんな中で日本語は肩身が狭く、「この研修を通して日本語に対する愛情を取り戻したい」という先生もいました。

研修後に「やっぱり私は日本が好きで日本語が好きなんだということを確認した」と感想に書いた先生もいて、そういう場に私もいられたことに感謝です。

修了式後には研修生である先生方も私も抱き合って泣いてしまい、この国の熱く濃い人間関係に浸ることができて、ちょっと幸せでした。

帰国前日にみんなで行ったカラオケ、私は生まれて初めて「持ち歌を作って練習しよう」と思いました。が、選曲を間違ったようで、ピの歌も東方神起の歌も私には難しすぎて、歌えるようになるのはいつのことやら。
でも、いつか又彼らとカラオケで盛り上がる時のために、頑張るぞ!



posted by こおに at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。